Wednesday, December 13, 2006
中西輝政「日本核武装の論点」を読んで。No8. A Japanese course.
Hifoshima-jyo Castle
この本の中で兵頭二十八氏が次のように指摘されています。
戦前のアメリカは、日本に対して為した公的な約束は、破っていません。「言」と「行」を一致させようと努めています。
それにひきかえ日本政府は、奇襲的な対米先制開戦で、一九二九年に御名御璽を添えて列国に公約しているパリ不戦条約を、意思的に、計画的に、積極的に破っています。それも、明らかに海軍だけではなく、外務省が奇襲的開戦に手を貸している。明治維新で獲得した、近代世界の一員たる権利を、日本は自分で棄てようとしたのです。
兵頭氏の指摘のとおり日本人はとても大きな何かを失ったようです。それは国際的な信義であり、日本人自身の「恥を知る心」なのでしょう。日本人としてのアイデンティティーを確立するためには明治・大正・昭和の歴史認識を正しく持ち、恥を知る心を取り戻すことが必要なのかも知れません。
エコノミックアニマルと軽蔑され、金の切れ目が縁の切れ目とならないよう、国際的な信義を取り戻すことが求められているように感じます。
この本の中で兵頭二十八氏が次のように指摘されています。
戦前のアメリカは、日本に対して為した公的な約束は、破っていません。「言」と「行」を一致させようと努めています。
それにひきかえ日本政府は、奇襲的な対米先制開戦で、一九二九年に御名御璽を添えて列国に公約しているパリ不戦条約を、意思的に、計画的に、積極的に破っています。それも、明らかに海軍だけではなく、外務省が奇襲的開戦に手を貸している。明治維新で獲得した、近代世界の一員たる権利を、日本は自分で棄てようとしたのです。
兵頭氏の指摘のとおり日本人はとても大きな何かを失ったようです。それは国際的な信義であり、日本人自身の「恥を知る心」なのでしょう。日本人としてのアイデンティティーを確立するためには明治・大正・昭和の歴史認識を正しく持ち、恥を知る心を取り戻すことが必要なのかも知れません。
エコノミックアニマルと軽蔑され、金の切れ目が縁の切れ目とならないよう、国際的な信義を取り戻すことが求められているように感じます。