Tuesday, December 12, 2006

 

中西輝政「日本核武装の論点」を読んで。No7. A Japanese course.

Hiroshima-jyo Castle

この本の中で
 ヴィック・スナイダー下院議員(民主党・軍事委員会)も、「核の傘」やMDシステムでは日本を外国の核攻撃から守れないことを、正直に認める政治家である。
 彼は今後、北朝鮮が核兵器をギブ・アップするチャンスも低い、と見ている。それにもかかわらずスナイダー議員は、東アジア地域で「日本にだけは、核抑止力を持たせたくない」という。
 筆者が「それでは、核武装国に包囲された日本だけが、危険な状態に置かれたままということになります」と抗議すると、彼は、「日本人が満足できる安全保障などありえないのだから、お前達はそれで我慢しろ!」と言い放った。
 伊藤貫氏はこのようなやり取りを紹介しています。
 私が最もショックを受けたのはヴィック・スナイダー下院議員のこの言葉です。日米安保のパートナーとして日米は強固な信頼関係にあると考えていましたが、しかし、アメリカ人の日本人に対する感情には非常に厳しいものがあるようです。「リメンバー・パールハーバー」アメリカ人にとってこの感情は拭い去ることのできない強いものがあるようです。第二次世界大戦における感情を引きずっているのは日本人だけではないということを思わざるを得ません。

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